本日の記事では
猫の目の働き
角膜の病気について
解説します。これを知ることで、猫の角膜炎に対して適切な対応ができるようになります。
次のような猫のしぐさを見て、心配になりませんか?
- 目を頻繁にこする
- 目が充血している
- 涙が多い
- 目ヤニが多い
- 目の周りが腫れている
これはまさしく目の異常をあらわすサインです。
それでは順番に解説してきます。
猫の目の特徴
猫は肉食動物として捕食対象を的確にとらえるため、動体視力と暗視能力に優れた目を持っています。両眼で見る前方視野は約120度でこれは人間とほとんど変わりませんが、斜め後方も見えており、全体では280度の視野を捉えています。ただしそのかわりに遠くのものを正確に認識する力や、色を判別する力は人間よりも弱いようです。特に赤い色はほとんど認識できないそうです。また猫の動体視力のすごさについては、おもちゃで遊んでいるときに実感できます。たとえば身体の後方にあるものにも反応してきたり、素早く動かしたはずのおもちゃに的確に反応してきますね。
角膜の働き
猫の目の基本的な構造は人間とあまりかわらず、角膜、虹彩、水晶体、硝子体、網膜などから構成されます。角膜は一番外側にあり目の表面を覆っています。外界の情報を正確に捉えるため、とても透明にできています。角膜は眼球そのものを守る役割を担っていますが、外側にあるため傷つきやすい部位でもあります。角膜が傷つく原因は様々ですが、ここが傷つき炎症を起こすと角膜炎と言います。
角膜炎の原因
外傷
原因として最も多いものは外傷です。猫同士の喧嘩は想像がつくと思いますが、じゃれあっているときにも思わず爪が入ってしまい角膜が傷つくことがあります。ときには爪が角膜を貫通してしまう場合があり、大きなダメージを負ってしまいます。また異物が混入して傷つけたり、その異物を気にしてこするために自分で傷つけてしまうこともあり、角膜炎は外傷によるものがもっとも多い原因となります。
アレルギー
猫も食べ物によってアレルギーを引き起こすことがあります。私の家でもアトピー性皮膚炎の子がいて、フード選びにとても苦労しました。合わないフードだとすぐに痒みが出てしまうようで、みていてとても辛そうでした。うちの子の場合は首や顎の下あたりに集中して痒みが出ているようでしたが、これが目の周りに生じるとその周辺を傷つけてしまい角膜炎の原因となる場合があります。
その他にもウィルスや細菌などによる感染症によって角膜炎が引き起こされることがあります。
猫の角膜炎の治療方法
まだ初期の軽い状態であれば、抗炎症剤、抗生物質などの点眼薬によって治療していきます。感染症によるものであればその治療もしていきます。角膜の奥にまで損傷がある場合は外科的な治療を必要とします。うちでは点眼薬を垂らした後に目をこすってしまうなどとても気にしてしまう子だったので、点眼薬が終わるまではエリザベスカラーをつけて目をこすらないようにしました。
違和感を感じていたらすぐに病院へ
目に違和感を感じたら、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。点眼薬で済むような軽度であればまだしも外科手術が必要になってしまっては猫への負担が大きくなります。普段から次のチェックを欠かさずに、猫の健康状態に注意しましょう。
- 目を頻繁にこする
- 目が充血している
- 涙が多い
- 目ヤニが多い
- 目の周りが腫れている
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。その他にも猫の健康につながる情報を書いてありますので、ぜひ他のコンテンツも見てください。
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