本日の記事を読むと
猫の尿検査の重要性
猫の採尿のやり方
がわかるようになります。
自ら症状を訴えることができない猫にとっては、臨床検査で状態を知ることがとても重要になります。とくに尿の状態を調べると様々なことがわかります。
それでは順番に解説していきます。
毎日チェックする項目
まず飼い主は、猫の尿の状態について次の項目を毎日チェックするべきです。
- 排尿の回数
- 尿の色の変化
- トイレに行くが少量しか出ない
- 排尿時に鳴く
- いつもと違う場所で排尿していないか
猫は泌尿器に問題があっても一見すると普段と違わないように見えます。急に元気がなくなって初めて泌尿器の問題に気づくことがありますが、その時にはかなり重症化していることがありますので、普段から状態をよく見ておくことが大切です。
そして異常を感じたらすみやかに動物病院にかかり、獣医師に診てもらうようにします。
尿検査でわかること
尿比重 | 尿の濃さから、腎臓の働きを調べる |
尿ペーハー(PH) | 尿が酸性か、アルカリ性か調べる。尿路結石ができやすいかがわかる。 |
尿たんぱく | 腎臓や尿路の異常を調べる |
尿糖 | 糖尿病の診断 |
尿潜血 | 膀胱炎、尿路結石、腎炎、タマネギ中毒などを調べる |
ビリルビン尿 | 黄疸を早期に見つける |
自宅でできる採尿方法
猫砂のトイレの上に、大きめのビニールを敷きます。ビニールの上におしっこをしたら、すぐにシリンジで採尿し冷蔵庫で保管します。
とはいっても慣れていないとビニールを敷いたトイレを嫌がって我慢してしまうかもしれません。猫にストレスがかからないように必ず普段通り使える予備のトイレも用意しておいてください。検査するための行為がかえって猫に負担をかけさせては意味がありません。
採尿できたらそれを持ってできる限り早く動物病院を受診しましょう。
日ごろのチェックを欠かさずに
大事なことなのでもう一度。猫の尿の状態について次の項目を毎日チェックしてください。
- 排尿の回数
- 尿の色の変化
- トイレに行くが少量しか出ない
- 排尿時に鳴く
- いつもと違う場所で排尿していないか
時間のかかることは何もありません。今まであまり気にしていなかった方は今より少しで良いので猫の様子を観察してください。日ごろからよく見ている方も、観察したことを記録しておくとあとで病院に行くときに説明しやすくなりますので「記録する」癖をつけましょう。
みなさんの愛猫が長生きしますように。
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