本日の記事を読むと、
食事量が減ってきた高齢猫でも
ウェットタイプの療法食を食べられる
ようになります。
高齢猫ちゃんの飼い主さんで次のようなことに困っていませんか?
- 療法食を食べさせなければいけない病気がある
- 療法食の食いつきが悪い
- 療法食が大きすぎて食べられない
私は大変困りました。そこで私がとった方法について解説していきます。
療法食を食べられない高齢猫
ドライタイプ
糖尿病と診断された高齢猫の介護をしていたとき、動物病院の先生から「糖尿病用のフード」のみ食べさせるように指導されました。食事で改善できなければインスリン注射を自分でやらなければなりません。しかしインスリンで状態をコントロールするのは非常に難しいと聞ききます。なんとか食事で改善したいところでした。
病院で紹介されたのはロイヤルカナンの「糖コントロール」というフードです。このフードにはドライタイプ(カリカリ)とウェットタイプがあります。
ドライタイプは粒が大きく(興味はあるようで何度か食べようとしましたが)固いのか食べられません。これを食べられるようにする方法として「お湯でふやかしてからあげる」と書いてある記事をいくつか見かけました。しかしお湯でふやかすと見向きもしません。他のフードでもそうだったのですが、ふやかしてからはまず食べないです。本当にうまくいくのでしょうか?
ウェットタイプ
次に試したのはウェットタイプのフードです。
しかしこれも粒が大きい…。
糖尿病の猫は体重が約2.5キロ程度の体が小さめのロシアンブルーの女の子、だいぶ歳をとっています。もともとガツガツ食べるような性格ではありません。においを嗅いで舐めてくれますが、食べきる力がないようです。
ペースト状なら食べる
健康なときとくらべると、全体的に食べる量が落ちています。ですからついつい食いつきの良いフードを与えてしまいがちです。例えばチャオチュールのような…。そう、そこで思いつきました。「ペースト状なら食べるのでは!」
糖コントロールをすり鉢ですりつぶして、小分けにしましたところ…食べました!
しかしすり方が荒いと食べません。チャオチュールのようにしっかりとペースト状になってないと食べません。かなりわがまま猫です。
一日の給与量の目安
一日の給与量の目安がパッケージの裏に書かれています。
体重が3キロの猫だと、225g与えなければなりません。1パック約100gなので、体重が2.5キロのうちの猫だとこれを2パック食べなければならないようです。
ミキサーでペースト状に
すり鉢でチャオチュールのようなペースト状にするには、1パックで1時間くらいかかりました。形が崩れる程度で良ければ簡単です。しかし猫が食べられるようにするにはかなり根気がいります。
そこでミキサーにかけてみました。
ミキサーにかけるとペースト状になりとてもきめ細かくなります。
ここまで細かくなると簡単に舐めてくれました。2パックをミキサーでトロトロにして、小さいお皿に小分け(8等分)して冷蔵庫で保管、一日にこの8皿を食べさせるようにしました。
猫も歳をとると、若いときのようには食べられない
猫も人間と同じで、歳をとると今まで食べられていたものが食べられなくなります。大きいものや固いものは興味があっても食べられません。病気をしている猫ならば飼い主としてはなんとか療法食を食べさせなければ、と意気込んでしまうでしょう。そのプレッシャーが猫に伝わり、余計に食べられなくなることもあるように感じます。猫によって好みが違うので一概には言えませんが、ペースト状にすれば舐め取る力がある猫ならば食べてくれる可能性が高くなります。ウェットタイプのフードをミキサーにかけて食べさせる方法をぜひ試してみてください。
ここまで読んでくださいましてありがとうございました。その他にも高齢猫の食に役立つ記事を書いています。ぜひ他の記事も読んでみてください。
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