本日の記事では
高齢猫が食欲不振になった原因がわかり、
ただちに動物病院に行くべきか、少し様子を見て良いのか
判断ができるようになるまで
を、0からすべて解説していきます。
今回の記事を読んで欲しい人
- 高齢猫の食欲が落ちてきて心配な人
- 高齢猫の食欲が落ちてきた原因を知りたい人
- 高齢猫の食欲が落ちてきたので、動物病院を受診しようか迷っている人
上記の1つにでも当てはまる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
猫の「食欲不振」とはどんな状態か
普段より食事の量が減っている、あるいは全く食べない状態を「食欲不振」と言います。
猫を飼っている方ならどなたでも分かると思いますが、一日で食べる量はほぼ一定ではないでしょうか。それがばらついてきたら、猫の状況が変わってきた「食欲不振」の始まりと考えられます。
日中外出している人ならば、普段は帰宅すると完食しているフードが少し残っている日があったり、ほとんど食べていない日があるような状況です。
ただし年齢によって判断する時間が異なります。1歳以上の猫であれば、この状態が24時間以上続いた場合、「食欲不振」として扱います。それより若い猫にとってはもっと短時間で判断しなければいけませんが、ここでは24時間以上を目安として「食欲不振」な状態と考えます。
「食欲不振」は病気以外か病気が原因か
「食欲不振」な状態であれば次に大事なことはその原因が
①病気以外
②病気
の2つのどちらなのかということです。それぞれ見ていきましょう。
①病気以外が原因
まずはご自身の状態を想像してください。例えば仕事や試験で普段とは異なる大きなプレッシャーを受けているとき、引っ越しをしたとき、家族が増えた(減った)とき、家族が旅行中、旅行から帰って来たときなど。そんなときに食欲はどうですか?いつもと同じように食べられる方もいるかもしれませんが、「食べるどころじゃない」と思うことはありませんか?
これは猫にとっても同じです。恐怖を感じるとき、興奮しているとき、環境が変わったとき、そんなときは「食べるどころじゃない」と猫も感じているでしょう。
人間にとっては大したことではなくても、子供が遊ぶ音を大きな音だと感じれば「恐怖」に感じます。近くに発情中の猫がいれば「興奮」の状態になります。同居している人間が増えた(減った)、普段は人がいる時間にいない(いる)、同居猫が増えた(減った)、このようなときに猫はストレスを受けて食欲不振になります。
次の項目をチェックしましょう。
- 生活音に変化がある(騒音がする)
- 近くに発情中の猫がいる(もしくは発情中である)
- 家族(人)が増えた(減った)
- 同居猫が増えた(減った)
- 家族が旅行中(旅行から帰ってきた)
- 家族の生活サイクルが変わった
- 何かに怖がっているそぶりを見せる
次に考えるのは、食べるもの自体についてです。
それまで食べていたフードを変えた、食器を新しくした、食器が汚れている、食べる場所が変わったまたは食べる場所の周囲の状態が変わった。このようなときに猫はストレスを受けて食欲不振になります。
またはこれまでの経験を学習している場合も考えられます。すなわち出されたフードを食べないでいると、もっと嗜好性の高いものが出てくると覚えていて食べないで待っているのです。
次の項目をチェックしましょう。
- フードを変えた
- 食器を新しくした
- 食器の汚れ
- 食べる場所を変えた
- おやつ(嗜好性の高い)フードを与えた
以上の要因があてはまらないときは病気による「食欲不振」が疑われます。次の項目をよく読んでください。
②病気が原因
食欲が異常に高まる病気をのぞけば、ほとんどの病気において猫は「食欲不振」の状態になります。ですからどの病気なのかを特定することは出来ませんが、「食欲不振」とあわせて以外に症状がないか、次の項目をチェックしましょう。
- 元気がない
- 下痢、嘔吐、血尿がみられる
- 熱がある
- 水を飲まない
- 病気以外のチェック項目に一つもあてはまらない
この項目に1つでもチェックが入ったら、すみやかに動物病院を受診してください。
「食欲不振」を見逃さないで
「食欲不振」の兆候を感じ取ったら、次のチェック項目を実施してください。
環境要因チェック
- 生活音に変化がある(騒音がする)
- 近くに発情中の猫がいる(もしくは発情中である)
- 家族(人)が増えた(減った)
- 同居猫が増えた(減った)
- 家族が旅行中(旅行から帰ってきた)
- 家族の生活サイクルが変わった
- 何かに怖がっているそぶりを見せる
フード要因チェック
- フードを変えた
- 食器を新しくした
- 食器の汚れ
- 食べる場所を変えた
- おやつ(嗜好性の高い)フードを与えた
症状チェック
- 元気がない
- 下痢、嘔吐、血尿がみられる
- 熱がある
- 水を飲まない
- 病気以外のチェック項目に一つもあてはまらない
- 36時間以上何も食べていない(水を飲んでいない)
猫は自分の状態を話して伝えることができません。「食欲不振」になるには、必ず何かの原因があります。普段から食べる量や便、尿の状態をよく把握しておき、健康状態を見ておくことは飼い主として必ずやるべきことです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。猫と人間が良い関係を築き、長く幸せな一生を過ごせるように誰もが気を配ってほしいと願います。
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