猫エイズキャリアとわかるとたくさん不安なことを考えてしまいます。
例えば、これからどんな症状が出るのか?
人間にも感染するのか(人間には感染しません)、他の猫へ感染するのか?
どんな治療方法があるのか?
特に多頭飼いしている家では、「他の猫(同居猫)に感染させないためにどうするか」が大きな課題として立ちはだかります。
私の家の場合
私の家では猫エイズだと判明する前から他の猫と一緒に飼っていましたので、他の猫に感染していないか、または他の猫からの感染なのか考えを巡らせて不安が続きました。
実は猫エイズ陽性とわかった猫は性格的に難があり、他の猫とは完全に別部屋で飼育していたため顔を合わせたことがほとんどありません。
当然ながらフードや飲み水は共有しないので接触機会がなく、他の猫には感染していないはずだと信じていました。
とは言っても不安なので、すぐに他の猫も検査を実施し、無事に他の猫は陰性であることを確認しました。
そこで私の経験も踏まえ、多頭飼いするときに注意する点について述べていきたいと思います。
外に出さない
これは多頭飼いに限ったことではありませんが、まず感染を拡げないために外に出さないことがとても大切です。
野良猫の約12%が感染していると思われることを以前書きました。
もし猫エイズキャリアの猫を外に出すと、他の猫に感染させてしまう機会が増えます。
身の回りだけでなく外の世界にもさらに拡げてしまうので、まず外に出さないことを徹底しましょう。
不妊去勢手術をする
不妊、去勢手術はすでにされている方が多いと思いますが、まだしていないようなら不妊、去勢手術をしましょう。
元気なのに不妊・去勢の手術が必要なの?と疑問に思うかもしれません。
おおむね下記の理由から不妊・去勢をおすすめします。
- 不幸な生涯を送る動物を増やさないため(虐待や殺処分)
- 病気の予防のため(感染症など)
- 望まれない行動を抑止するため(マーキング、発情期の鳴き声)
猫エイズキャリアの猫と生活空間を分ける
これは絶対条件だと思っていたのですが、やむを得ず同じ空間で生活をしていて発症せずに長生き出来たケースを聞いたこともあります(同居猫への感染もなかったそうです)。
ですので一概には言えないのですが、原則として分けて飼育するべきと考えます。
生活空間を分けられないから手放すのか?って聞かれたら、私はそんなことはできません。
上のケースの方もきっと同じような気持ちだったのかもしれないですね。
食器は清潔に保つ
唾液が感染源として一番大きな要因になりますので、他の猫と食器を分けるのはもちろん、食器を清潔に保ち不意の接触に備えましょう。
ドア開閉のスキに猫が出入りしてしまう場合があります。
猫同士が触れ合うことがなくても食器に付着したウイルスから感染することが不安なので、私の家では特に注意しています。
猫エイズキャリアの子は、ストレスがないようにする
免疫系にはストレスが大きく作用します。
人とあまり関わりたくない子もいれば、たっぷり可愛がってほしい子もいます。
食べ物やトイレにこだわりがある子もいます。
個体によって受けるストレスは様々ですから、一番近くで見ている飼い主さんが環境を整えてあげましょう。
猫との距離感を適切に保ちつつ、愛情を十分に注いでください。
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