うちの猫が猫エイズに感染しているとわかったとき、とても悲しい気持ちになりました。どうして感染してしまったのだろうと。
幸い(という言葉が適切ではないように思いますが)にしてその猫は他の猫と折り合いがあわないため、それぞれ別部屋で飼育していました。そのおかげで他の猫への感染は偶然にして防げたのです。
同居猫には感染が拡がっていないことでひとまず安心ですが、いったいどういった経路で感染したのでしょうか?(同居猫が感染していないので、うちに来てからの感染ではない)
これを読んでくださっているみなさまが私のような悲しい経験をしないで済むように、私なりに猫エイズウイルスの感染経路について調べました。
空気感染はしますか?
猫エイズは空気感染しません。
猫エイズウイルスは感染力がそれほど強いウイルスではないので、同じ空間にいたからといって感染することはありません。ウイルスは唾液に含まれていますが唾液の飛沫程度では感染しません。
触れただけでも感染しますか?
グルーミング程度の接触では感染しません。
しかし猫エイズウイルスは唾液に含まれているため過剰にグルーミングをしたり、食器を共有していれば、感染しないと断言するのは難しいかもしれません。
感染していない猫と一緒に飼育する場合は、食器は分けたほうがよいと思います。
また同様にトイレや敷物(ランチョンマットやカーペット)も別々に、そしてできる限り別々の部屋を用意しましょう。
人間にうつりますか?
人間には感染しません。また人間のエイズウイルスが猫に感染することもありあません。
ただし感染した猫を撫でたあと、感染していない猫に触れるときは必ず手洗いしてから触れてください。
触れたただけでは感染しないと言われていますが、人を介して感染してしまっては元も子もありません。
感染症対策の基本は手洗いです。これを忘れずに徹底しましょう。
どのようなときに感染するの?
猫エイズウイルスに感染した猫が噛みつき、その際にできた傷を介して唾液が入り感染します。
つまり猫エイズウイルスをもった猫とケンカすることがなければ感染しないのです。
少し前の調べですが、日本の外猫の約12%が猫エイズウイルスに感染していると言われています。
飼い猫が外へ出なければ感染する機会はまずありませんが、外に出ると非常に高い確率で感染した猫と出会うことになります。
外に出さないことが猫エイズウイルスに対する感染リスクを最も下げることです。
1回目は陰性だったのになぜ?
では翻ってうちの猫はどうして感染したのでしょうか。
うちの猫は病院で一時預かりされていた猫を引き取ることになりお迎えしました。
当然その前に病院で検査を受けており、結果は陰性。
ですがその後に陽性に変わった、としか考えられません。
なぜならば冒頭で書いたように他の猫とは折り合いがつかないため触れ合っていないし、外には一切出していません。
あとは考えられるとしたら人間を介して感染したか?ということですが、他の同居猫はすべて陰性です。
やはり最初の検査では陰性だったものの、あとから陽性になったとしか考えられません。
そういったことが実際に事例としてあるのか不明ですが、さらに確認のため3回目の検査を受けてみる価値はあるかもしれません。
ただ微量の採血とはいえ、そのために痛い思いをさせるのは気が乗りませんが…。
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